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御崎市で起こる一連の事件の契機となる


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無所属の“王”
“狩人”フリアグネ(かりうど)[Friagne]
声:CD 松風雅也/アニメ 諏訪部順一
“紅世の王”。炎の色は薄い白。悠二をトーチにした元凶。御崎市で起こる一連の事件の契機となる。近代以降では五指に入るであろう強力な“王”(作者からも、本来なら第一巻に登場させるには強力過ぎる敵、と評されたほど)。愛する“燐子”のマリアンヌを独立した一個の存在とするため、御崎市にて秘法『都喰らい』を行い膨大な“存在の力”を得ようとしていた。人形好き。人化の自在法を使わない本性の姿は鳥だと推測されている。
フレイムヘイズに対しては、炎を消し去る指輪型宝具『アズュール』とフレイムヘイズの内に眠る“王”を目覚めさせ器を破壊する銃型宝具『トリガーハッピー』をメインに戦い、さらに宝具の武器を持った“燐子”(アニメ 新井里美)の軍団やそれらを爆破させるハンドベル型宝具『ダンスパーティ』や武器殺しとも呼ばれるコイン型の宝具『バブルルート』など、様々な宝具を駆使する。作者曰く、フレイムヘイズに対しては、最古参で歴戦のフレイムヘイズであるカムシンでも苦戦する程の強さであった。だが、彼の戦術は炎をほとんど使えない代わりに白兵戦に圧倒的に長ける『変わり者』のシャナにはほとんど意味を成さず、さらに最終段階まで進んでいた『都喰らい』の布石を崩さないために行動を大幅に制限され、また多くのフレイムヘイズとの戦いの経験による油断と坂井悠二の存在を軽視、挙句の果てにシャナは内に眠る“王”が目覚めても死ななかったため、“紅世の王”として顕現したアラストールに討滅されてしまう。しかし、これらのいくつもの要素が一つでも欠けず偶然にもそろっていた為に勝利することができたという、綱渡りの勝利であった。原作(劇場版)と第一期アニメでは死に様が異なる。
フレイムヘイズ側からは、“狩人”の真名を『フレイムヘイズを狩る狩人』としての意味で用いられる事もあるが、フリアグネ曰く本来は“狩人”の真名は、『物事の本質を見抜く』能力を持つが故の、宝具の収集家(コレクター)である事を意味し(ただし、この世と“紅世”の狭間の産物である宝具はトーチ同様、“紅世”には存在しないため、これはフリアグネの勝手な解釈である思われる)、その能力から入手した宝具の能力や使用法を即座に看破でき、状況に応じて様々な宝具を使用する。多くの宝具はシャナとアラストールにより破壊されたが、戦闘用以外の宝具は彼の死後もいくつか遺され、御崎市のデパート高層階に置かれていた宝具『玻璃壇(はりだん)』は、彼の死後はマージョリー・ドー達が御崎市内の“存在の力”を見るために使用していたが、後に元の持ち主である“祭礼の蛇”坂井悠二によって奪還される。
エノク書に同名のデーモンが登場する。
なお、彼は挿絵を担当するいとうのいぢのお気に入りのキャラであるらしく、その後番外編などの狂言回しとしてしばしば登場している。彼らの「なんでも質問箱」はDVDにも収録。
マリアンヌ
声:アニメ こやまきみこ
フリアグネに「可愛いマリアンヌ」と呼ばれる“燐子”。元は粗末なこの世の人形だったが、トリノで馬車から捨てられた所を偶然見かけたフリアグネが、あまりに可憐なその姿に心に雷霆億激の如き衝撃を受け一目惚れ、その後色々あって高度な“燐子”になって愛し合うようになったらしい。自立した高度な意思を持ち宝具を使える、珍しい“燐子”。なお、フリアグネ一党の“燐子”は作り手たるフリアグネの卓越した技量・強大な力のために全員が他の“徒”の“燐子”に比べて非常にハイスペックであり(ヴィルヘルミナに一手駒としては破格の強さであると言わせる程)、その中でもマリアンヌはそこらの“徒”など全く問題にならない程の大きな“存在の力”が注ぎ込まれていた。宝具まで使える程に高度な“燐子”は作中では彼女達とドミノのみである。原作(劇場版)と第一期アニメでは死に様が異なる。
記者会見時に使用するためにスタッフが作った彼女の人形は髪が伸びていっているらしい(『劇場版灼眼のシャナ』ディレクターズカット版コメンタリーより)。
ニーナ
声:CD 浅野真澄
“狩人”フリアグネ配下の“燐子”の一体で、猫の人形型の“燐子”。フリアグネの5918番目の“燐子”。主であるフリアグネを強く慕い、主亡き後に、執念から“ミステス”悠二を襲い、シャナに戦いを挑み討滅される。漫画版では、その際にニーナが悠二に吐いたセリフは、II巻前半での悠二の心の惰弱さの原因の一つとなった。このエピソードは外伝扱いであり、CDドラマ版が初出となる。それを小説としたM巻収録の「ノーマッド」と、漫画版に登場している。アニメには未登場。
“探耽求究”ダンタリオン(たんたんきゅうきゅう)[Dantalion]
声:アニメ 飛田展男
“紅世の王”。炎の色は馬鹿のように白けた緑。通称「教授」。やけにハイテンションな口調や仕草が特徴的。この世と“紅世”に関する研究と実験と発明に生き甲斐を感じ、そのためなら自分の命すらも捨てるマッドサイエンティスト。ガサガサの長髪の長い白衣を着たひょろ長い男で、太いベルトのようなものを体中を巻きつけ、首にカメラやメモ帳、双眼鏡や拳銃など様々なものを紐でぶら下げている。鋭すぎる目をしているらしいが、分厚い眼鏡をしているため隠れている。ちなみになぜか近眼。行動が荒唐無稽で凡人には理解不能(たまに自分でもわからない時があるらしい)の超が付く程の変人だが、才能に溢れ、自在法などに関しては天才であり、さらに力そのものは強大な“王”である為、最も始末に負えない“徒”。性格と信条上、敵が多いため、逃げ足は誰よりも速く、「意表をつく」という点では世界でも指折りの“王”。人間の姿をしているが、腕や腰などの関節がありえない方向にありえないほど曲がったり、伸びたり手をマジックハンド状に変化させる事もある。[仮装舞踏会]と深い繋がりを持ち、教授の興味と組織の目的が合致した時は客分待遇として組織の中核に関する事柄を請け負っているが、興味の移り変わりやトラブルによって逃げ出しては、必要な時にベルペオルに連れ戻されている。シイタケが嫌いだが、ベルペオルとサーレはそれ以上に嫌っている。
本来自身のみに行われる『顕現』を、『他の物体』として具現化し永続的に実体化させるという特異な能力を持ち、その能力と独自の理論体系によって創造された『我学』を用いて様々な実験を行う。彼の作った有形無形の実験物は『我学の結晶』と呼ばれ、教授が生み出した『素材』をこの世の道具に組み込むことで作り出される(この『素材』は大抵が使い道のないガラクタである)。実験物には『我学の結晶エクセレント(通し番号)』というシリーズ名が付けられ、その数は既に数万に及び、大部分は性能自体は無駄に良いものの、製作目的や効果が珍妙だったりと、周りに迷惑な物が多い。その他にも自在法の研究も度々行っており、教授が途中で飽きて放り投げた物が他の自在師によって効果的に作り直され、広く普及したこともある(封絶の自在法など)。
無駄が多い様々な自在法を創っているが、教授は自在師とは呼ばれていない。
基本的に悪意は無いのだが、相手が誰だろうとどうなろうと気にせずに自らの興味のまま行動するため、いたる所でトラブルを頻発させている。剣をドリルに改造、自爆装置のスイッチが目の前にあるとつい押してしまう、手をやたら飛ばすのが趣味など、独特の嗜好も持つ。
自分の研究のためであればフレイムヘイズに協力することもあり、協力者を新たに思いついた実験で破滅に追いやる等の数々の問題行動も見られ、フレイムヘイズのみならず“紅世の徒”の中にも彼を恨んでいるものは多いが、実験の巻き添えで振り回された者の大半が二度と出会いたくないと考えており、積極的に討滅しようとするフレイムへイズもほとんどいない(レベッカは名前を聞いただけで顔を引きつらせ、カムシンも「百年に一度出会うだけで災難」と評するほど遭遇を嫌がっている)。二十世紀初頭にはハワイで[革正団]サラカエル一味に協力していた。
その中でも『契約のメカニズムの研究』を目的として行われた『強制契約実験』では、強制的に契約をさせられた“紅世の徒”達の多くが両界の狭間で歪みに飲み込まれて消滅、運良く無事に人間と契約できても、無理やりフレイムヘイズにされた人間は、使命感を欠片も持たず実力さえ伴わない事もあった有象無象の“徒”を内に秘める事になり、世を乱してフレイムヘイズに殺される、何も理解できぬまま“徒”に殺害される、人間に迫害され発狂し自殺するなど、人間側の被害は元より、“徒”側も天敵であるフレイムヘイズを無駄に増やされ、同胞達を虐殺され、教授以外誰も喜ばない大惨事となった。結果的に強力なフレイムヘイズ(鬼功の繰り手サーレ・ハビヒツブルグ)を生み出してしまった事も、教授への怨嗟の声を高める一因となっている。
御崎市で『調律』に対して『逆転印章(アンチシール)』を起動させ、極限の歪みを作りどんな結果になるか、という実験を試みるがフレイムヘイズ達に阻止され失敗に終わった。その後はベルペオルに『零時迷子』を餌に『星黎殿』へ連れ戻され、ヘカテーが持ち帰った『大命詩篇』の一篇を解析・実働させたり、[仮装舞踏会]全構成員への大命布達での技術面での解説を任される等、[仮装舞踏会]に協力している。『大命』が第二段階へ移行するに伴い、持てるだけの機材を厳選して“祭礼の蛇”坂井悠二らと共に『久遠の陥穽』に同行する。
アニメ第一期終盤では[仮装舞踏会]と共に、無限に“存在の力”を生み出し続ける『渾の聖廟』を製作し、第二期終盤では再び[仮装舞踏会]と共に本来“紅世”で生まれる“徒”をこの世で生み出そうとする実験『敷の立像(ごうのりつぞう)』を始めたが、二回ともシャナたちによって阻止されている。
ソロモン72柱の一人にダンタリオンという同名の悪魔が登場する。
ドミノ
声:アニメ 加藤奈々絵
ダンタリオンの助手を務める“燐子”。膨れた発条に大小の歯車で両目を付け、頂にネジ巻きを刺した頭部と、ガスタンクのような鉄の胴体に(いい加減にそれらしく作られた)細長い機械仕掛けの腕と短い足をつけたロボットの姿。正式名称は『我学の結晶エクセレント28-カンターテ・ドミノ』。語尾に「~でありますです」とつけるなど、妙な敬語を話す。一言多いタイプで、ダンタリオンに余計なツッコミを入れてはその都度(時には何もなくても)つねられる。温厚で“徒”には常に敬意を払う性格だが、主人であるダンタリオンの研究を否定する者には怒りを表す。宝具を使用できるなど、(実は)かなり高性能な“燐子”。首だけになっても活動可能。『大命』が第二段階へ移行するに伴い、教授に付き添う形で“祭礼の蛇”坂井悠二らと共に『久遠の陥穽』に同行する。
ナンバーが28なのは恐らく鉄人28号のパロディ。
アニメ版では機械仕掛けの“燐子”と位置付けられ「フレイムヘイズはその気配を認識できない(御崎市駅潜伏時)」という特性があった。アニメ版には彼(?)の量産型のような「27 1/5」も大量に出現した(1つ1つに意思はなく、ダンタリオンの機械から発せられる“存在の力”で動いている)。
“髄の楼閣”ガヴィダ(ずいのろうかく)[Gavida]
“紅世の王”。炎の色は乳白色。人間に対し好意的な“徒”として有名であり、世話好きで人情に厚い。人間の作り出す「芸術」の魅力に取り憑かれて以降、人間と協力してさまざまな宝具を作り出した老成の“徒”。姿は六本腕の板金鎧で、柄の長い大金槌『キングブリトン』を武器とする。かつては無数の敵を叩き潰したらしいが、元々戦いは得意でも好きでもなく、実戦から長く遠ざかっていた。
芸術に惚れこんで人間好きとなった後、人間を喰らわなければ顕現出来ないという邪魔な「“徒”」としての立場を取り払い人間と芸術について語らうために、“存在の力”を消耗せずにこの世に自らを留め置く宝具『カイナ』を作りあげた。[仮装舞踏会]と協力関係にあった事もあったが、とある変人(恐らくは“探耽求究”ダンタリオンである)が絡んだ騒ぎをきっかけとして袂を分かち、『天道宮』の『カイナ』の上に身を留めて隠居していた(その際、代償として『天道宮』と同時に造った『星黎殿』を譲り渡している)。
『大戦』の折、人間の親友であるドナートからの言伝をリャナンシーに伝えるために『天道宮』を取り引きによってフレイムヘイズたちに貸し、その後『天道宮』に侵入してきたチェルノボーグによって討滅される。
なおマティルダたちが『天道宮』を借り受けに行った際、ガヴィダは『天道宮』と『星黎殿』を迂闊に近づけてはいけないという忠告とその理由を話した。それを聞いたヴィルヘルミナは数百年後、『星黎殿』に拉致されたシャナを奪還する為に、海中に没していた『天道宮』を浮上させて『星黎殿』内部と繋がる通路が修復する距離まで『星黎殿』に接近させ、修復した通路からカムシン、レベッカと共に『星黎殿』へと突入した。
ケルト神話にゴヴニュの別名をもつ同名の鍛冶神が存在する。
“彩飄”フィレス(さいひょう)[Pheles]
声:アニメ 井上麻里奈
“紅世の王”。炎の色は琥珀色。人間に対し中立の立場を取り、フレイムヘイズの友人も多く、時には協力もする。“ミステス”である『永遠の恋人』ヨーハンと二人で『約束の二人(エンゲージ・リンク)』と呼ばれる。ヨーハンとともに『零時迷子』を作った。外見は黄緑色の長髪の華奢な美女で、各所に布を巻き付けたツナギのような服を着ている。両肩の人または鳥の貌を象ったプロテクターと両手の無骨な手甲はいずれも強力な武器らしい。『約束の二人』は共に強大な実力の持ち主であり、さらに決して人間を喰らわないという誓いを立て、ヨーハンから供給される“存在の力”のみで顕現を維持し続けていた為、これまではフレイムヘイズ・“徒”のいずれとも真っ向から敵対することがなかった(多少のいざこざはあった模様)。
本編の二年ほど前に、彼女らと間違えられて“壊刃”サブラクの必殺の罠にかかってしまったヴィルヘルミナ・カルメルを助け、その後二年以上行動を共にし友情を育んだ。その後も執拗に付け狙うサブラクをヴィルヘルミナとの協力によって逃れ続けた。しかし本編開始の少し前に襲われ敗れ、その際に瀕死の重傷を負ったヨーハンを助けるため、彼を『零時迷子』に封じ込め『戒禁』を施し無作為転移を行い、自らは友を助けるためにサブラクとともに自在法『ミストラル』で転移して瀕死のヴィルヘルミナの逃走の時間を稼いだが、その為『零時迷子』に生じた異変を知る事ができなかった。その後は探査の自在法『風の転輪』によって世界中で『零時迷子』を捜索していた。
清秋祭の一日目に『風の転輪』により『零時迷子』を発見、シャナたちを傀儡で欺き、友であるヴィルヘルミナのことも彼女を助けるために動いたことでヨーハンの異変を知ることが出来なかった後悔から切り捨て、悠二を分解してヨーハンを取り戻そうとするが、悠二の中から突然『暴君 II 』の右腕が現れてフィレスを貫いた為に失敗に終わる。その後、一時的に悠二から変化したヨーハンに説得されて悠二の分解を断念し、ヨーハンに頼まれた何らかの仕事を果たすために御崎市を去る。去り際、一美に宝具『ヒラルダ』を授けるが、その真意は不明。
風を操る技を得意とし、人間同士の接触によって伝達を続け、その際の走査で目標物を探索し、目標物を探し当てると伝達経路上の“トーチ”から僅かずつ集めた“存在の力”で意識を憑依させた傀儡を形成し本体の到着まで状況を調査、調整する独自の自在法『風の転輪』や、周囲に発生させた風に自身の気配を宿らせ相手を包み込む事で、相手の気配察知や“存在の力”の流れの見極めを妨害した上で攻撃する自在法『インベルナ』を使用し、優れた自在師であるヨーハンと協力することでさらに戦闘力は増す。本編開始の二年前には、周囲に砂塵混じりの地を這う巨大な竜巻を作り出す風の自在法『カラブラン』を編み出していた。
ヴィルヘルミナ曰く、彼女はデタラメで明るく楽しい女性らしいが、ヨーハンが傍にいないと途端に機嫌が悪くなる。
第二期アニメに登場するが、アニメでは『零時迷子』が無作為転移した時にヴィルヘルミナが所用で離れていて行動を共にしていなかったので、サブラクが『零時迷子』に自在式を打ち込むのを目撃していた。またフィレスの本体が到着した時にシャナたちをこき下ろすなど、ヨーハンのために手段を選ばないだけでなく、他人を見下し貶す冷酷な性格になっている。
ドイツの民間伝承にメフィストフェレスという似た名前の悪魔が登場する。
“壊刃”サブラク(かいじん)[Sabrac]
声:アニメ 黒田崇矢
“紅世の王”。炎の色は茜色。依頼を受け対象を抹殺する、文字通りの「殺し屋」で、数多のフレイムヘイズを屠ってきた強大なる“王”。護衛などの殺し以外の依頼を請け負うこともある。マントを纏い、全身をくまなく厚手の革つなぎとプロテクターで覆い、長髪を立て、顔を長いマフラー状の布で隠した長身の男。普段は思考も言動も全てが長口上。よくブツブツと喋っているが、大半は相手に語りかけているのではなく自分の思考を垂れ流しているだけである。かなりの不平屋であるものの、怒るという場面はそうそう無いらしい。
殺し屋を行っているのはたまたま自分の在り様がそれに向いていたというだけの理由で、今のところは依頼達成の快感のため行動しているが、サブラクは“徒”には珍しく明確な欲望も望みも持っていない。また刃物収集家であり、戦闘時に使用する武器は全て彼のコレクションで、宝具ではない普通の武器であり、殺し屋としての依頼にも剣を報酬としている。しかしそれは嗜好品程度で、愛着はあるものの気に入っている物以外は使い潰しても平然としている。一時期、“探耽求究”ダンタリオンに雇われていたが、秘蔵の剣である宝具『ヒュストリクス』を「イカレたからくり」(正式名称は『浪漫の結晶ドォ――リル付き西洋風の両手剣』)に改造され激怒し、袂を分かった。教授の方も自身の発明を「イカレたからくり」と言われたことで激怒し、現在もお互い仲が悪い。
初撃に限定されるが、“徒”やフレイムヘイズにすら彼自身の存在と攻撃の予兆を全く感じさせず、複数個所に絶大な範囲と規模と威力の同時攻撃を行えるという特性を持つ。完全な不意打ちで放たれる洪水とも思えるような炎の濁流と、その炎に混ぜた無数の剣による攻撃、さらにそれらで傷付いた箇所を時と共に広げていく自在法『スティグマ』により、初撃で並の者ならば即死、強者であっても運任せで、生き残ったとしても無傷では済まず、『スティグマ』の効果で傷を深められ、そのまま放置すれば死に至り、初撃の後に現れるサブラクとも戦わなければいけないという恐ろしく厄介な“王”。さらにサブラク自身もヴィルヘルミナですら四半分間違えば死に直結する程の非常に卓越した剣士であり、加えて初撃と同等以上の威力と規模の無数の剣を混ぜた津波のような炎を自在に操る力と、攻撃が当たっていないとさえ錯覚するほどの異常な耐久力を持ち、初撃の不意打ちを除いても非常に強大な戦闘力を持つ。正面から戦闘を挑めば、『スティグマ』の効果とサブラクの圧倒的戦闘力・持久力によって倒されてしまうが、反面、サブラクは広範囲に効果を及ぼす“王”には珍しく人一人分程度の知覚能力しかないため、姿を現した後は初撃のような広範囲の一斉攻撃は行わず目の前の敵に対処するのみで、また出現地点から遠くへ逃げると追ってこないため、(困難だが)初撃をかわしその後のサブラクの攻撃から逃れる実力があれば、逃げることだけは容易く出来るという極端な特徴を持つ。
その正体は街の大部分を蓋えるほどの桁外れに巨大な体と力を持ちながら、感覚域は人間サイズという非常にアンバランスな体の“徒”。自らの存在を薄く広範囲に浸透させる事で気配を察知させず、フレイムヘイズや“徒”に気付かれずに完全かつ強力無比な不意打ちを初撃のみ、自らを浸透させた地域に限り行える。また、初撃の後に現れる『実体を持った“紅世の徒”』として実際に姿を見せるサブラクは、意思総体ではあるものの、本体のほんの一部をそれらしい形にした人形でしかないため、不死身のような耐久力を発揮し、さらに広範囲に浸透させているがゆえにその範囲内の人間を戦いの最中に容易に喰らう事もできるため、持久力も高い。まともに倒そうとすればサブラクが浸透している範囲全てを凄まじい破壊力によって消し飛ばさなければならないため、やはり圧倒的な耐久力ではあるが、人形のサブラクにはサブラク全体を統御する意思総体が宿っているため、人形のサブラクを全体から切り離して消滅させれば、他の全体も無力化することができる。その殺し屋としての戦闘スタイルゆえに、戦争などの所を定めない広域・大規模な戦闘は不向き。
非常に強大な力を持ちながら、正体を隠して一方的に相手を嬲り殺すという戦法を取るのは、「陰にこもる」というサブラクの“徒”としての本質の現れである。
[仮装舞踏会]に雇われ、ベルペオルから依頼を受けて、『約束の二人』とヴィルヘルミナを執拗に追い続け、『零時迷子』に『大命詩篇』の一篇を打ち込んだ。クリスマス・イヴにベルペオルからの二度目の依頼を受けて、御崎市滞在中のフレイムヘイズ三人に初撃で大打撃を与え、“ミステス”坂井悠二に『大命詩篇』を打ち込む。その後のヴィルヘルミナとの交戦中、悠二に不死身とも思える耐久力とその体の正体・対処法を見破られ、『スティグマ』破りの自在法を編み出された事や、これまで一度も追い詰められたことがなかったために油断して敵を侮っていた事などもあって、悠二とフレイムヘイズらの連携によって敗北。しかし討滅されたわけではなく、ビフロンスの『非常手段(ゴルディアン・ノット)』に込められていた転移を使ってその場を逃れた。以降は『星黎殿』に留まっており、『大命』の第二段階への移行に伴い、“祭礼の蛇”坂井悠二らと共に『久遠の陥穽』へと護衛役として同行する。“祭礼の蛇”のことは儀礼上、拝してはいるものの臣下として仕えるつもりはない模様。
そして盟主たちとは離れて『詣道』の途中に一人留まり、宿敵との決着とメアの仇討ちを誓いながら、シャナとヴィルヘルミナが追ってくることを願い、『詣道』に侵入してくるフレイムヘイズたちを待ち構える。
“戯睡郷”メアとは知り合いで、かつて気紛れから共に旅をしたことがある。“逆理の裁者”ベルペオルから行き逢った際に得た『零時迷子』の“ミステス”の情報を与え、その後会う約束をしていたらしい。弱小の“徒”であるメアが強者のシャナに挑むことを止めさせようとしていたが、結局止められなかった。ベルペオルからの二度目の依頼を受けたのは、情報を与えた結果メアを死なせてしまった事に対する自分なりのけじめと、それに伴うメアへの弔いのためであった。サブラク自身は何故メアのことが気に掛かるのか分かっていない。旅の代償として貰ったメアの形見となった粗末な短剣を今も大事に持っている。
第二期アニメにも登場するが、登場する時期が原作より早くなっており、サブラクがベルペオルからの二度目の依頼を受ける場面も省略されている。
ソロモン72柱の一人にサブナックという似た名前の悪魔が登場する。
“皁彦士”オオナムチ(そうげんし)
“紅世の王”。炎の色は代赭色。外伝『ヴァージャー』に登場。巨大な百足の姿をしている。古代より長きに渡って世界中を荒らし、強力なフレイムヘイズを幾人も倒してきた強力な“王”。自らの巨体の有利不利を知り尽くし、小細工は使わず、自らの身体を武器にした直接攻撃と、全身の至るところから放たれる強力な炎を併せて戦う。また、普通の百足と同程度の大きさの百足型の“燐子”を無数使役しており、まともな知性や戦闘力も持たない代わりに微弱すぎて気配の察知が困難なそれらを見張りとして配置・利用し、また森から動けない自身の代わりに“存在の力”を刈り取らせている。
かつて古代日本のとある山を住処としており、フレイムヘイズに敗北し追われて以降、世界を流浪していた。後に宿敵であったフレイムヘイズとの幾度かの交戦を経て、ついにこれを討ち果たすが、不可思議な虚脱に陥る。しかし、それまで軽くあしらってきたクレメンス・ロットとセシリア・ロドリーゴとの四度目の交戦で、二人が予想外に腕を上げていたことで、二人を新たな好敵手として認めて生き甲斐を取り戻す。クレメンスの発言からヤマベとはライバル関係にあった模様。
『ヴァージャー』の一年前、クレメンスを倒した際、彼がフレイムヘイズとして契約した頃にオーストリアの森の村に残した遺品をセシリアに見せないよう探して壊すことを頼まれるが、なぜか探しはしたものの壊さずにおり、遺品を探そうとやって来るセシリアを阻むために森に陣取っていた。以来、セシリアの救護要請を受けて外界宿から四度に渡って派遣された討ち手ら五人(内、四度目の二人は腕利きの討ち手であった)を屠ってきた。そして、ピエトロ・モンテヴェルディからオオナムチ討滅の依頼を受けた『贄殿遮那』のフレイムヘイズと名乗っていた頃のシャナと激突し、シャナを足止めに利用して遺品が入っている木箱を取ろうとしたセシリアに対して、自分でも理由がわからぬまま逆上して殺害する。そしてセシリアが死んでも消えずに在り続けていた遺品を見て、それがセシリアだけにではなく、彼らと自分が長く共に在り、結び合わされた証であることに気付き、同時に箱を壊さなかった理由と逆上した理由を悟る。その証を守るために再びシャナと激突し、討滅される。
日本神話に、大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名をもつ、大穴牟遅神(オオナムチノカミ)という同名の神が登場する。

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2009年02月25日 11:34に投稿されたエントリーのページです。

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